Concept

塗料が変われば、
地球の未来も変わる。

健康被害や大気汚染の原因となる
VOCの排出量の約37%は塗料が原因と言われています。

私たちはかねてよりSDGs達成に向けた取り組みを実施してきました。
塗料こそが、地球の未来にとって大きな鍵であり、
私たち塗料メーカーが積極的に取り組んでいくべき課題だと考えています。

プレマテックスは、「製品開発」と「生産環境」から、
人と環境にやさしい塗料の普及に力を入れています。

塗料が変われば、未来は変わる。

プレマテックスは業界のリーディングメーカーとして
持続可能な社会の実現を「本気」で目指します。

※参照:環境省「令和2年度揮発性有機化合物(VOC)排出イベントリ作成等に関する調査業務報告書(令和3年3月)」

Introduction

なぜ塗料を塗るのか

塗料は対象物の「保護」や「美観」、
そして遮熱効果や結露防止、錆止めなどの「機能性の付加」という、
大きく3つの役割があります。
普段何気なく利用しているさまざまな物に使われている塗料は、
実はとても身近で、
そして生活において不可欠な存在なのです。


Paint & VOC

VOCの排出量トップは「塗料」

私たちの生活に欠かせない存在である塗料ですが、VOCの排出量の発生源別割合でトップを占めるのが塗料です。
(環境省「令和2年度VOC排出インベントリ検討会報告書」)
VOC(揮発性有機化合物)とは、大気中で気体状となる有機化合物の総称であり、光化学スモッグやPM2.5の発生原因のひとつとされています。その塗料の中でも、もっともVOCの排出量の多い分野が、ビルや住宅などに使われる建築用塗料です。
わたしたち建築用塗料メーカーにとってVOCの削減は、もはや待ったなしの急務なのです。


Paint Tool & CO2

VOCだけではない、
CO2の問題も

スプレーガンなどの機械を使用する吹き付け塗装は、コンプレッサーの駆動にガソリンエンジンや多量の電力を消費するため、排気ガスや発電により地球温暖化の主な原因であるCO2の排出にも大きく影響します。
また、吹き付け塗装はハケやローラーを使用した塗装よりも塗料の飛散量が多く結果として大量の塗料を消費するため、VOCの排出量が多くなります。

スプレーガンからVOCやCO2が排出される様子

To Reduce VOC & CO2

VOC、CO2の排出を減らすために
すぐにできること

少しでもVOC、CO2の排出を減らすためにすぐにできること。
それは施工方法の切り替えです。
プレマテックスの塗料はすべての製品においてローラーでの塗装を推奨しています。塗料の飛散もほとんどなく無駄な塗料の消費も減らせるため、清掃コストや産業廃棄物の削減にもつながります。
スプレーガンでの塗装は、施工が早く塗膜が均一に仕上がるというメリットがありますが、プレマテックスでは、ローラー塗装でも塗り跡が出にくい(=レベリング性が高い)塗料を開発。性能向上への追求はこれからも続いていきます。

 
Develop Product

製品開発で
プレマテックスができること

Action01

高耐久塗料の開発が、
環境保全を叶える

塗料に含まれるVOCは塗装された時に大気へ排出されます。
長持ちする高耐久塗料を使用して住宅の塗り替えを行えば、塗り替え周期を延ばせるためVOCの排出機会を減らすことができます。
プレマテックスでは業界に先駆け、無機塗料をはじめとする耐久性に優れた塗料の開発に取り組んできました。

少ない塗り替え回数で
VOC削減!

 

Action02

人と環境に優しい塗料技術の未来へ

VOC排出量を削減し、人と環境により優しい塗装を実現するためには、塗料そのものの低VOC化が欠かせません。
その代表的な取り組みが塗料の水性化であり、私たちも建築分野において油性塗料を凌ぐ性能を持つ製品を数多く生み出してきました。
しかし、水性化を唯一の答えとするアプローチだけでは乗り越えられない課題が残っているのも事実です。
そこで私たちは、建築分野の低VOC化をさらに前進させるため、新たな発想として“脱・油性”を掲げ、水溶性溶剤塗料による低VOC化に取り組んでいます。

油性(溶剤)塗料・水性塗料・
水溶性溶剤塗料の揮発成分の違い

油性塗料

油性塗料の約半分はVOCで構成されています。乾燥時にはそのほとんどのVOCが大気中に放出されます。

水性塗料

水性塗料の約半分が水分で構成されておりVOCをほぼ含みません。乾燥時には水分が放出されるため、VOC排出量の削減に繋がります。

水溶性溶剤塗料

水に溶けやすい(混ざりやすい)水溶性溶剤と、水を溶媒に使用することで、油性塗料と水性塗料のメリットを活かした、安全で環境にやさしい低VOC塗料です。

日本塗料工業会のVOCリスト
一般的に塗料製造に使用され、PRTR法に記載された第1種指定化学物質の中で、大気中に放出される蒸気圧0.01kPa以上(293.15K =20℃)の有機溶剤、または使用時の特定の条件下で揮発性となる物質。

次世代の水性塗料「ウルトラペイントシリーズ」

その建築塗料におけるアクションのひとつが、次世代の水性塗料「ウルトラペイントシリーズ」です。世代を超えて愛される人気ヒーロー、ウルトラマンを起用することで、皆さまにプレマテックスの塗料を身近に感じてもらい、「ご指名」いただく。そのながれはすでに始まっています。

 

水性と油性のメリットを兼ね備えた水溶性溶剤塗料

水溶性溶剤と水を溶媒に使うことで、油性塗料と水性塗料のメリットを活かしつつ、安全で環境にやさしい低VOC塗料をつくることができます。

▼より詳しくお知りになりたい方はこちらの記事をご覧ください。

「完全水性化」から
「脱・油性」へ

塗料の低VOC化は、「完全水性化」というアプローチだけでは前に進まない段階にきています。
そこで私たちは、VOCを大きく抑えながら水性塗料と油性塗料、それぞれのメリットを確実に発揮できる”水溶性溶剤塗料”の開発に取り組んできました。
これまで業界が解決できなかった問題を、技術で乗り越える。水溶性溶剤塗料は、塗料の低VOC化を推進する最も現実的なソリューションだと私たちは考えています。

 

Action03

無駄を減らす、無駄をなくす。
業界初の「第3のサイズ」

住宅用の上塗り塗料は、これまでどのメーカーも2つのサイズ展開が常識でした。塗料は製品ごとに塗れる量(塗布量)が定められているので、住宅の大きさ(塗装面積)に合わせて2つのサイズを使い分けても、「ピッタリ使い切る」ということはなかなかありません。そこでプレマテックスでは、業界に先駆けていち早く「3つめのサイズ」を用意。サイズ展開を豊富にすることで塗装面積に応じてよりフレキシブルな選択を可能にしました。住宅一軒の塗装でみればほんのわずかな差かもしれません。しかしその小さな積み重ねが廃棄塗料削減に大きく貢献すると考えています。

 

Action04

さまざまな機能をひとつに!
ミスが減る。ロスも減る。

下塗り塗料にはさまざまな種類があり、住宅の塗り替えでは建物の素材や状態に応じて選ぶ必要があります。プレマテックスではそのようなさまざまな機能を「一本化」した下塗り塗料の開発を進めています。
下塗り塗料の選定を誤れば施工不良などが起きる可能性がありますが、機能を一本化した選定の不安のない下塗り塗料なら施工業者も安心して使うことができ、在庫負担やロス、廃棄の軽減にもつながります。

 

Action05

その取り組みを「使うもの」へつなぎ
未来をひらく

施工中の職人

塗料は半製品と言われるように、施工(塗装)を経てはじめて「製品」として完成します。塗料・塗装がもたらす環境課題は、製・販・装のすべてに共通する責任であり、本気で解決していくためには、塗料を作るわたしたちメーカーとともに、塗料を使う施工業者の意識、取り組みが不可欠です。
プレマテックスでは、継続的な情報発信や啓発活動を行い、環境負荷を減らすための正しい知識と取り組みを、メーカーと施工業者の双方で共有する体制づくりを行っています。
製品をつくる側と使う側が同じ意識を持つことで、誠実で確かなサービスが可能になる。そして、その先に業界の発展と、持続可能な社会の実現という未来が広がっていると私たちは考えています。

 

Action06

工場の機械化が実現する
サステナブルな生産環境

世界中のさまざまな生産現場で導入されている工場の自動化は、生産効率の向上や品質の安定につながるため、製造業が取り組むべきSDGsとされています。
一方で機械の導入による人員削減などのマイナスイメージもあり、塗料メーカーでの導入はまだまだ慎重であるのが現状です。
そのため塗料の製造現場ではまだまだ手作業による製造が主流となっています。その結果人手不足によるスタッフの負担拡大に加え、力作業を要する場面が多いことから女性の活躍がなかなか進まないという課題があります。

スピード感とフットワークの軽さで、
生産向上、負担軽減、
誰もが活躍できる場を

プレマテックスは従来の塗料の調色作業を刷新し、他メーカーに先駆け自動化設備への投資を強化。その結果スタッフはオペレーションや管理業務への専念が可能となり、身体的にも時間的にも負担を軽減することができました。また導入した設備は女性でも操作可能なため、男女共に働きやすい環境が実現しました。

 

Action07

生産性の向上と多様性を尊重する
服装自由化

生産性の向上と多様性を尊重する服装自由化

プレマテックスは、個々の社員がTPOに応じた服装を自律的に選択する服装自由化を導入しています。
多様な人材が働きやすい自由な服装で快適に働くことで、社員一人ひとりの自律性・創造性・生産性を促進し、お客様・社会へのサービス向上を図るものです。

多様性を尊重し、社員一人ひとりがいきいきと働ける活力ある組織づくりへの整備を通じて、社会・環境・経済の持続可能性に取り組んでまいります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

服装の自由化

 

Quality & Environmental Policy

国際規格認証ISOへの

取り組み

プレマテックスは国際規格認証ISO9001、ISO14001を取得しています。

ISO9001:
品質マネジメントシステム

顧客満足度向上を推進

マニュアルを整備し、ミスの削減と業務の効率化に取り組み、最大限の努力で顧客満足度の向上を推進します。

品質向上に向けた取り組み

機械化の推進により安定した品質の提供と、さらなる品質の改善・向上を目指します。

ISO14001:
環境マネジメントシステム

グリーン購入の推進

工場内で使用する紙類や消耗品はエコマーク品を購入しています。

環境配慮の意識を社外にも

機工場内に停車する荷積み卸しのトラックにはアイドリングストップへの協力を呼び掛けています。

詳細は品質・環境方針(ISO9001・ISO14001)のページをご覧ください。

Coatings Care

コーティング・ケア宣言

プレマテックス株式会社は、一般社団法人 日本塗料工業会が推進する
コーティング・ケア(環境・安全・健康に関するプログラム)を実施することを宣言いたします。

健康・安全・環境を保護するための自主管理活動「コーティング・ケア(略称CC)」は、化学業界が国際的に共同して推進しているレスポンシブル・ケア活動の塗料版です。
国際塗料印刷インキ協議会(IPPIC)がCC活動の推進の中心におり、CCプログラムの原案を作成しています。
IPPICメンバー工業会は、原案に基づき、各国の事情に合ったCCプログラムを作成、実行しています。
また毎年のIPPIC会議にて、その進捗状況をチェックしています。