ケイセラⅡ

ケイ素化合物を主成分とする
超耐候性次世代型無機塗料。
「KⅡ −ケイセラⅡ−」

ガラスと同じ珪石(石英)を原料とする紫外線に強い合成樹脂を採用し、無機と有機のハイブリッド技術により、フレキシブル性も兼ね備えた高密度の無機塗膜を形成。
紫外線にも強く、その耐候性はフッ素樹脂塗料にも劣らない。
ケイ素化合物を主成分とする「無機変性樹脂塗料」

features

ケイセラⅡ
の特長

2液弱溶剤形無機変性樹脂塗料

  • 超耐候性

    ガラスと同じ珪石(石英)を原料とする合成樹脂を採用し超耐候性を実現。

  • 超低汚染性

    高レベルの親水性制御技術により外壁に付着した汚染物質を雨水が流し落とす。

  • 速乾性

    乾燥が早くスムーズに施工が行えることにより工事へのお客様負担が軽減。

  • 高塗着性

    特殊技術による高い塗着力と隠ぺい性で驚くほどの美しい仕上がりに。

  • 防藻・防カビ性

    美観や健康を損なう可能性のある藻やカビの発生をシャットアウト。

  • 弾性

    KⅡ弾性硬化剤を使用することで割れやすいシーリング上部にも施工可能。


艶あり・半艶・3分艶からお選びいただけます。

無機と有機の理想的なバランス

High performance×Continuous Evolution

無機と有機の配合率を追究

これまで培ってきた無機塗料の開発技術を活かし無機成分と有機成分の配合率を追究しました。
理想的な無機成分の配合率とバランスのとれた無機と有機のハイブリッド技術により
フッ素樹脂塗料にも劣らない超耐候性次世代型無機塗料の開発に成功しました。

住宅塗装の新基準「無機」+「多重ラジカル制御」
ラジカルコントロール技術で大切な住宅を守り続けます

ラジカルとは、塗料に含まれる酸化チタン(白顔料)が紫外線や酸素、水などに接触することで発生する劣化因子のことです。
人の肌や塗料の樹脂のような有機質を破壊し外壁の塗膜劣化の原因になっています。
KⅡはラジカルコントロール技術によりラジカルを抑制し、フッ素樹脂塗料を超える超耐候性を実現しました。

「ラジカルコントロール技術」でラジカルを抑制

ケイセラⅡのラジカル抑制イメージ

4つのステージコントロール技術

多重ラジカル制御形酸化チタン採用

KⅡは自動車や重防食などの極めて高い耐候性が求められる分野で使用されている多重ラジカル制御形酸化チタンを、住宅塗装分野において業界に先駆けて採用しました。これにより従来品をしのぐ耐候性を実現しました。

 

従来のラジカル制御形白顔料

バリア層が薄いためラジカル制御の効果が見られるものの、完全には封じ込めきれず、樹脂に含まれる有機質を破壊。

多重ラジカル制御形酸化チタンの粒子イメージ

多重ラジカル制御形酸化チタンの電子顕微鏡写真

 

多重ラジカル制御形酸化チタン[多重構造白顔料]

KⅡの厚い多重構造無機バリア層は、発生してしまったラジカルをバリア層内に封じ込めラジカルの増殖を抑制し、樹脂に含まれる有機質を守ります。

多重ラジカル制御形酸化チタンの粒子イメージ

多重ラジカル制御形酸化チタンの電子顕微鏡写真

紫外線には3つのタイプが存在しています

この中で私たちにダメージを与えているのはUV-A波とUV-B波です。

シラノール親水技術により水に良く馴染む表層に変成し、
ハイドロクリーニング効果を持つ塗膜を形成

シラノールとはアルコキシシランを加水分解して得られる親水性を発揮する化合物です。表層が変成したその塗膜は付着した汚染物質をハイドロクリーニング効果により雨水が流し落とします。また、静電気の帯電も少なくチリやホコリを寄せ付けず、建物の美しさを長期にわたり保ち続けます。

シラノール親水技術

塗装直後

アルコキシシランが全体に混ざっている。

ケイセラⅡ塗装直後の図

乾燥・成膜過程

空気中の水分と反応(加水分解)し、シラノールになり表層に配列される。

ケイセラⅡ乾燥成膜過程の図

成膜後

塗膜表層にシラノール層を形成し、超低汚染性塗膜ができる。

ケイセラⅡ成膜後の図

撥水性と親水性

KⅡは塗膜の表層にシラノール層を形成することで親水性塗膜となります。

【撥水状態】

撥水性で塗膜に水滴ができてしまう。

【親水状態】

親水性で水が塗膜によく馴染む。

防藻・防カビ効果と、雨で汚れを落とす超低汚染性

雨で汚れを流し落とすレベルアップされたハイドロクリーニング効果。

【防藻・防カビ性】

防藻・防カビイメージ

長期間、藻やカビの発生を防ぎます。

【超低汚染性】

超低汚染性イメージ

親水性に優れた塗膜表面と汚染物質の間に雨水が入り込み、
汚染物質を浮き上がらせ、そのまま流し落とします。

野外暴露試験

左側にフッ素樹脂塗料、右側にKⅡを塗装後10か月間放置した結果、KⅡは雨だれなどの汚染物質はほぼ付着していませんでした。

野外暴露試験の結果写真

美しく滑らかな光沢感

最先端技術によりミクロレベルで平滑性を可能にし、滑らかで高い光沢感を実現しました。美観性と防汚性に優れたその塗膜は、建物を守り、長期にわたり美しさを保ち続けます。

一般向き塗料(艶あり)

ケイセラⅡ(艶あり)

KⅡの高い光沢感は長期にわたり持続します。

耐候性、作業性、コストパフォーマンスにも優れたマルチバランス塗料「KⅡ」

超促進耐候性試験(スーパーUV)

超促進耐候性試験における光沢保持率と時間のグラフ

超促進耐候性試験(スーパーUV)において、JIS A 6909耐候形基準値(光沢保持率80%以上)を長期間持続し、従来のフッ素樹脂塗料を上回る耐候性が確認されました。

30年間で2回の塗り替え

一般的に無機塗料のような高性能塗料は割高ですが、耐候性が高く塗り替え周期が長いので、長期的にみればライフサイクルコストは低減されます。KⅡは優れたコストパフォーマンスと圧倒的なライフサイクルコストの低減をかなえました。

ライフサイクルコストの比較

ケイセラⅡ、フッ素樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料のライフサイクルコストの比較図

屋根にも外壁にも対応した抜群の作業性

KⅡは各種外壁(サイディングボード・モルタルなど)、各種屋根(カラーベスト・トタンなど)はもちろん、鉄部、木部、FRPなどの塗り替えに幅広く使用いただけます。またKⅡ弾性は、割れやすいシーリング上部への施工も可能にしました。抜群の作業性で多目的用途に広くご活用いただけます。

 

ケイセラⅡの施工可能箇所

 

KⅡ弾性を使用したシーリング上部への塗布

シーリングは建物の防水や揺れの緩和など大切な役割りを果たします。KⅡ弾性を使うことにより伸縮性のあるシーリング上部への塗布も可能になります。

※長期的なひび割れの抑制を保証するものではありません。

シーリング上部に塗布した写真

試験成績 ●JIS K 5600 塗料一般試験方法に準拠
「容器の中の状態」「塗装作業性」「塗膜の外観」「耐衝撃性」「付着性」「重ね塗り適合性」「耐アルカリ性」「耐酸性」「耐湿潤冷熱繰返し性」「促進耐候性※」 全項合格

※照射時間2500時間後の光沢保持率が80%以上、白亜化の等級は1又は0で、色の変化の程度が見本品に比べて差がない。